やっていませんか?メンタルを整えるためにやってはいけないこと

緊張しないようにと強く意識する

スポーツのパフォーマンスには、メンタルが大きく影響します。
緊張しすぎて本来の力を発揮できずに終わったという経験は多くの方がしたことあるでしょう。
そのため「できれば緊張しないようにしたい」と思ってしまうものですが、最近の研究では緊張状態を意識しつつ力を発揮するやり方が主流になっています。

そもそも緊張する場面とは、勝負を分けるような重要な場面ではないでしょうか。
そんな重要な場面で緊張をまったく感じないということ自体、そもそもおかしな話です。
緊張は誰でもしますから、自分にいくら「緊張するな」と言い聞かせたところで効果はありません。

むしろ「緊張」というキーワードを強く意識してしまうため、さらに緊張が強まると言ってもよいでしょう。
脳は否定語を理解できないと言いますから、「緊張するな」と自分に言い聞かせても、脳は「緊張」というワードだけを強く意識してしまうわけです。
過度な緊張を避けたいのであれば、「緊張するな」と自分に言い聞かせるのではなく、「緊張はあるもの」としてそのまま受け入れましょう。
緊張している自分を客観的に意識しつつ、自分が今やるべきことに集中すれば、良いパフォーマンスを発揮できるはずです。

たとえばサッカーなら、ボールをよく見ることはどんなに緊張していてもできるでしょう。
そうやって緊張状態にかかわらずできることに集中するうちに、メンタルのバランスが整ってきます。

プロアスリートのルーティーンの真似

プロアスリートのなかには独特なルーティーンをする人がいますが、つい真似したくなる方もいるのではないでしょうか。
しかし、遊びでやるならともかく、真剣な試合の場面では避けた方が無難です。
相手や観客に野次られることは目に見えていますし、そもそも人のルーティーン真似したところで、自分のパフォーマンスがアップすることはありません。

プロアスリートがルーティーンを取り入れているのは、それによってメンタルが安定するからです。
人によってメンタルの状態は違うように、それを安定させる方法も人それぞれ違います。
ですので、人のルーティーンを真似しても、それが自分に合っているとは限りません。
何の意味もないと言ってもよいでしょう。

また、プロアスリートだって、現在のルーティーンを確立するまでにはいろいろ試行錯誤をしており、一朝一夕で身につくものではありません。
もし自分なりのルーティーンを身につけたいのであれば、自分でいろいろ練習を重ねて最適なルーティーンを見つける努力をするしかないでしょう。
ルーティーンとはメンタルを整え、パフォーマンスを発揮するための方法です。
それを忘れないようにしてください。