朝の散歩を始めました

朝散歩の具体的な健康効果

健康になりたいなら、朝散歩をしない理由がありません。
朝散歩は心身にとってメリットしかないといってもよいぐらい優れた健康法なのです。
では、朝散歩の何が健康的によいのか科学的な理由を具体的に示しましょう。

1つ目は、セロトニンの分泌が活性化することです。
セロトニンとは脳内物質の一つで、気分や意欲を覚醒させる作用があります。
逆にセロトニンの分泌が低下すると、気分の落ち込み、意欲や集中力の減退などさまざまなデメリットがあることが知られています。

また、セロトニンはメラトニンという睡眠物質の材料になるため、たくさん分泌されるほど夜間に質の良い睡眠が得られやすくなります。
逆に、少なければ睡眠の質も悪くなってしまうのです。
それに、日中ストレスの多い生活を送っていると、セロトニン神経というセロトニンを分泌する部分が弱くなってしまいます。
ストレス耐性を高め、心身の疲労を高めるためにも、セロトニンをしっかり分泌させて夜ぐっすり眠るのが理想です。

セロトニンの分泌を活性化させる方法として、朝日を浴びること、リズム運動、また咀嚼運動の3つがあります。
このうち2つを朝散歩でクリアして、帰ってきて朝食を取れば完璧です。

朝散歩のもう一つの効果は、ビタミンDの生成を助けることです。
ビタミンDとはカルシウムの吸収をサポートするビタミンで、丈夫な骨を作るために欠かせませんが、日本人は不足しがちだと言われています。
ビタミンDが不足すると骨粗しょう症などの病気にもなりやすいため、しっかり摂取することが大切です。

もちろん食事によってもビタミンDを摂取することはできます。
ですので、1日の必要量の半分は食事から摂取するようにしましょう。
もう半分は朝散歩で生成できます。

健康の大敵のように思われている紫外線ですが、実は皮膚に当たることでビタミンDが生成されるという重要な物質でもあるのです。
紫外線の浴びすぎはよくありませんが、朝のうちは日中に比べて紫外線が弱いため、短時間の散歩なら問題ありません。
加えて、朝散歩によって体内時計がリセットされる効果も期待できます。

適切な朝散歩の時間

まず朝散歩を始めるまでの時間ですが、起きてから1時間以内が理想です。
それより多少遅くなってもかまいませんが、3時間も経つと体内時計がずれてしまうので注意してください。

散歩する時間は長くなくてかまいません。
セロトニンを活性するには15分ぐらいで十分だと言われています。
メンタルが低下気味の方は30分ぐらい歩いて、しっかり活性させましょう。
逆に、それ以上長くなるとセロトニン神経が疲労してしまうので、歩きすぎにも注意してください。

なお、ビタミンDを生成するなら紫外線を防止しすぎないようにしましょう。
サングラスはかけない方がいいです。