日本人には馴染みが薄いアメフト、アメリカでは大人気!
日本ではマイナースポーツのイメージが強いアメフトですが、本場アメリカでは大人気で、アメリカでもっとも人気のあるスポーツといっても過言ではないでしょう。
なおアメフトとは「アメリカンフットボール」のことですが、アメリカでは単に「フットボール」と言います。
そしてフットボールのことは「サッカー」と呼んでいるので、このあたりからも「アメリカ人にとってはアメフトこそ真のフットボール」という意識がうかがえます。
アメリカではどれぐらいアメフトが人気あるのでしょうか?
アメリカのNFLの最高峰、スーパーボウルが開催される際には、毎年大きな話題になります。
2023年に開催された「スーパーボウルLVⅡ」の視聴者数が1億1300万人を超えたことからも、その人気のほどがうかがえます。
また、別の調査ではアメリカの人口の約3分の2が視聴しているといった話もあります。
日本では2023年のWBCが日本人の40パーセント以上を記録するなど大きな話題となりましたが、アメリカでのアメフトの人気はそれ以上、ということになります。
アメリカのプロスポーツと言えばアメフト(NFL)、バスケット(NBA)、アイスホッケー(NHL)、そして野球(MLB)が「4大スポーツ」と言われています。
その中でもアメフトとバスケットボールは別格とも言われており、野球は年々人気が落ちていると言われています。
アメフトのルールは?攻撃の進め方
フットボールという名前がついていて、しかもラグビーボールに似たボールを使うスポーツのため、サッカーやラグビーに似たイメージが強いアメフトですが、実際のルールはむしろ野球に通じる面が見られます。
このスポーツでは攻守がはっきりと分かれており、4回分の「攻撃権」が与えられます。
この4回の攻撃の間に、相手のディフェンスを押しのけて10ヤード進むことがおもな目的です。
4回の攻撃の間に10ヤード進むことができればさらに4回分の攻撃権が与えられる一方、進むことができなければ攻撃が終了、相手チームの攻撃に移ります。
つまり野球で言えば、3回アウトになったら攻守がチェンジする形となるわけです。
ただ野球と違うのは、アメフトでは10ヤード進むことができれば新たに4回分の攻撃権が与えられる点です。
つまり10ヤード進み続けることができる限り、ずっと攻撃を続けることができるわけです。
このように、攻撃側が10ヤードずつ進みながら守備側の陣地に侵入していくのがアメフトの基本ルール、その過程でタッチダウン(6点獲得)やフィールドゴール(3点獲得)が加算されていきます。
双方が攻撃を通して、相手方の陣地に侵入を繰り返しながら最終的に大きく得点を獲得した側が勝利する、というわけです。
このように、見た目はラクビーやサッカー、でもルールは野球にちょっと似ている、というのが日本から見たアメフトのユニークな点です。