全く異なる5種類の競技に挑戦!過酷すぎる「近代五種」

近代五種とはどのような競技なのか

近代五種というのは名前の通り一人の選手が5種類の競技を行うものです。
5種類の競技というのはフェンシング、水泳、馬術、レーザーラン、で全くジャンルが異なります。
レーザーランは2017年まではコンバインドと呼ばれていた競技で射撃とランニングという2つの競技を行うので5種類となるのです。

近代五種は最初にフェンシング、水泳、乗馬の3種目を競います。
この3種目までの得点さをタイム換算して4種目目のレーザーランはハンディキャップ順にスタートする決まりです。

近代五種の歴史

近代五種は名前の通り近代オリンピックとともに生まれました。
もともとオリンピックは古代ギリシャでは4年に一度行われてきた競技会でした。
これを基にして近代オリンピックの父といわれているクーベルタン男爵が世界的なスポーツ大会を始めようと提唱して今のオリンピックが始まりました。

古代ギリシャではレスリング、円盤投げ、やり投げ、箸利幅跳び、短距離走という5種目を古代五種として行ってきました。
この古代五種にヒントを得たクーベルタン男爵が近代ならではの競技を開催しようということで近代五種を考案したのです。

近代五種では古代五種と協議内容が違います。
これは19世紀にナポレオン一世のころのフランスの将校の故事にのっとって競技を決めたのが理由です。

近代五種の魅力

近代五種の魅力は何よりも全く異なる種類の競技を一人で行うことです。
全く性質が異なる競技を行うためには高い身体能力が求められるのはもちろんのことですが、瞬発力や集中力など高い精神力も求められます。
かなり求められるレベルが高い競技であり過酷な競技なのです。

このような近代五種が誕生した背景には肉体と精神の調和を目指すギリシャ哲学に傾倒していたクーベルタン男爵の思想も含まれています。
オリンピックの競技の中で近代オリンピックの精神を体現する競技でもあることから近代五種はキング・オブスポーツともいわれるのです。

日本ではまだまだマイナーな競技ですがヨーロッパでは貴族のスポーツともいわれておりとても人気があります。
20世紀からはオリンピック中継が盛んになり様々な競技が見られるようになったこともあり最近やっと日本の中でも近代五種への興味が高まりつつある状況です。

日本人選手ももちろん活躍していてオリンピックにも出場しています。
しかしまだメダルには程遠い状況です。
競技人口も決して多くはありません。

そこで日本では近代五種への興味関心を深めるために独自に水泳とレーザーランのみで行われる近代三種という競技も始まっています。
これからどんどんと日本でも普及してメジャーなスポーツになることが期待されている状況です。