ステフィン・カリー選手の凄さ
ステフィン・カリー選手の凄いところは、やはりそのシュートです。
1試合で13本のスリーポイントシュートを決めてNBAの新記録を打ち立てたことでも、その凄さはよくわかります。
また、シュートだけに注目が行きがちですが、実はシュートに至るまでの動きにもカリー選手の凄さがよく表れています。
たとえば、ドリブルの動きがそうです。
非常に巧みなボールさばきによって、身体能力で上回るNBAの選手たちの間をかいくぐってシュートに持っていくことができます。
さらには、味方からボールを受ける寸前の動きにも注目です。
あまり映像には映っていませんが、実はカリー選手はボールを受ける寸前に必ずと言っていいほど動いており、ディフェンスを避けてからボールをキャッチしています。
動かないで来たパスを受けていると、ドリブルやシュートに入る前にディフェンスを左右どちらかに避けなければなりません。
その一拍のロスでシュートの難易度は格段に高まります。
その点、カリー選手はボールを手にした時点ですでにディフェンスが前にいない状況を作っているため、キャッチしてからシュートまでの動きが非常にスムーズなのです。
だからこそ、あれほどのシュートを成功させることができるのでしょう。
ステフィン・カリー選手の実績
カリー選手の父親は、デル・カリーという元NBA選手です。
母親もバレーボール選手で、両親ともにスポーツ選手という恵まれた環境で幼少時からバスケットボールに親しんでいました。
高校卒業後、デイビッドソン大学に進学すると1年次から注目選手となります。
身長も大きく伸び、U-19世界選手権にも選ばれるなど一般的にも広く知られる存在となりました。
3年生が終わると早くもNBAにエントリーし、そして、ゴールデンステイト・ウォリアーズから2009年に全体7位で指名されました。
その後の活躍はご存じのとおりで、レギュラーシーズンのMVPを2度受賞しています。
しかも2度目は402本のスリーポイントシュートで得点王に輝くとともに、50-40-90も同時に達成し、史上初の満票でMVPに輝いたのでした。
ちなみに、50-40-90というのは、フィールドゴール成功率、スリーポイントシュート成功率、フリースロー成功率がそれぞれ50%以上、40%以上、90%以上を1シーズンのうちに達成することです。
カリー選手を含めても、これを達成したのはNBAで7人しかいません。
ステフィン・カリー選手の人気
これだけのシュート力を誇る選手ですから、カリー選手はNBAのなかでも大人気選手です。
加えて、小柄な体格(NBA選手にしては)と甘いマスク、また、スキャンダルもないと要素がそろっています。
人気にならない理由がありません。