長谷川唯選手の凄さ
女子サッカー日本代表、イングランドのマンチェスター・シティWFC所属の長谷川唯選手の凄さとしてよく挙げられるのが、ドリブルの突破力です。
身長157センチと小柄ながらも、このドリブルの突破力で優れたフットボールプレイヤーとして国際的な評価を得ています。
そんな彼女の凄さ・魅力がいかんなく発揮されたのが、2023年女子セール度カップのノルウェー戦です。
1-1の同点の状況で、長谷川選手がポストプレーで大きなチャンスを掴んだのをきっかけに、清水梨沙選手の勝ち越しゴールが生まれました。
このシーンにも見られたように、長谷川選手の魅力は単にドリブルのテクニックが優れているだけでなく、果敢にゴールを狙う積極性にあります。
チャンスがあればどんどんゴールを目指す、少々不利な状況でもドリブルで突破してチャンスを作る、そんな積極性が試合の流れを自分たちに引き寄せる、そんな強みを持っているのです。
この長谷川唯選手の突破力&積極性の源になっているとも言われるのが、優れた瞬発力と判断力です。
ドリブルにはこの2つが不可欠とよく言われますが、長谷川唯選手は敵の動きはもちろんのこと、味方の動きも一瞬のうちに判断して適切な行動に移せる能力が非常に優れていると言われています。
だからこそ、さまざまな場面・状況においてチャンスを生み出すプレーができるのでしょう。
なお、意外なことに長谷川唯選手自身は「攻撃よりも守備が好き」と語っており、かつては相手からボールを奪い取るための研究を盛んに行っていたそうです。
長谷川唯選手の実績
そんな長谷川唯選手のキャリアは、日テレ・ベレーザからスタートします。
その下部組織であるメニーナにおいて2011~2014年の4年間の間に日本女子ユース(U-18)サッカー選手権に優勝、さらに2013年からなでしこリーグに飛び級の形で出場、2017年には日テレ・ベレーザの3連覇にも貢献しています。
2021年にはイタリアのACミラン・フェミニーレに移籍、国際舞台でのキャリアをスタートしました。
さらに同年8月にはイングランドのウエストハム・ユナイテッドFCウィメンへ、そして2022年に現在のマンチェスター・シティWFCへと移籍しています。
この実績・経歴からも、すでに国際的な評価を得ていることがうかがえるでしょう。
長谷川唯選手の人気
日本では女子サッカーそのものが男子サッカーに比べると認知度において一歩落ちる面があるため、世間的な知名度はそれほどではありませんが、サッカー好きの間では日本代表の顔として高い人気を得ています。
2023年9月には、その年のサッカー界における最高の選手に贈呈される「バロンドール」の女子部門の候補にノミネートされたことが発表されました。
これは、同じく日本代表の宮澤ひなた選手とともに選ばれたものです。
もし彼女がバロンドールに選出されれば、名実ともに世界最高峰のサッカープレイヤーとして認められたことになり、その人気・評価はさらに高まることでしょう。